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逆まつ毛とは
まつ毛が眼球に向かって生えている状態
本来、まつ毛は外側に向かって生えますが、これが内側(眼球側)に向かって生えている状態が“逆まつ毛”です。
まつ毛が眼球に触れることで痛み・かゆみ・異物感が生じたり、眼球を傷つけて角膜炎や結膜炎の原因となったりします。
逆まつ毛の原因
逆まつ毛は次のような原因で起こります。
睫毛乱生(しょうもうらんせい)
瞼の向きに異常はないものの、まつ毛の生えている向きに問題があって、まつ毛の一部が眼球に当たってしまっている状態です。
まつ毛の毛根で起こった炎症が原因で生え方が不規則になり、睫毛乱生が起こるケースが多いです。
睫毛内反(しょうもうないはん)
瞼の向きに異常はないものの、瞼の皮膚が厚いためにまつ毛が内側に押し込まれた状態です。
日本人は瞼の皮膚が厚いため、睫毛内反になることが多いとされています。
眼瞼内反(がんけんないはん)
まつ毛だけでなく、瞼全体が内側にねじれ込んで、まつ毛が内側に向いてしまう状態です。
主に、加齢によって瞼の筋肉・皮膚がたるむことで起こります。
逆まつ毛の症状
逆まつ毛になると次のような症状が現れます。
・目が痛い
・目がかゆい
・目がゴロゴロする
・目に異物感がある
・涙が出る
・目やにが出る
など
目を擦ることが多くなるため、眼瞼挙筋腱膜が剥がれ、眼瞼下垂に進行することが多くの場合起こります。また、眼球が傷つくと、角膜炎や結膜炎を引き起こしたり、角膜が傷ついて歪むことで強度の乱視になったりする場合がありますのでご注意ください。
逆まつ毛の日帰り手術
逆まつ毛の種類によって治療方法は異なり、大きく“埋没法”と“切開法”に分けられます。
埋没法
瞼に弾力がある糸を挿入することでまつ毛の向きを調整し、逆まつ毛を改善させます。
術後の腫れが抑えられ、短いダウンタイムで済みます。
ただし、コンタクトレンズの着脱や頻繁に目を擦ったりすると、効果が失われて再発してしまう恐れがあります。
切開法
瞼の上・眉毛の下あたりの皮膚を切開した後、筋肉・腱膜を縫合・短縮させて逆まつ毛を改善します。
皮膚を切開するので術後に瞼で腫れが生じますが、埋没法と比べて再発が少ないというメリットがあります。
また、内側のまつげの内反が強い場合は内眥形成術(目頭切開)が必要で、保険適応となります。
術後の注意点
・切開法を行った場合、術後1~2週間程度、瞼で腫れが生じます
・術後、1週間程度のタイミングで抜糸します